【会社員向け】配当控除・外国税額控除で税金を取り戻す!得する条件と確定申告のやり方

「株の配当金が入ったけど、税金引かれすぎじゃない?」
「米国株を持っていたら、現地と日本で二重に税金を取られている気がする…」

投資を始めると直面するこの悩み。実は、会社員でも「確定申告」をすることで、払いすぎた税金が戻ってくる可能性があります。

キーワードは「配当控除」「外国税額控除」

今回は、初めて確定申告をする会社員の方に向けて、自分が申告すべきかどうか(得するか損するか)の判断基準と、スマホでできる簡単な申告手順を解説します。

1. まず整理!「2つの控除」の違い

名前は似ていますが、対象となる投資先が全く違います。

控除の名前対象となる資産何ができる?
配当控除日本株・J-REIT等
(国内資産)
配当金にかかる税金を安くできる
(課税方式を変えて税率を下げる)
外国税額控除米国株・全世界株ETF等
(海外資産)
海外で引かれた税金(約10%)を取り戻せる
(二重課税の解消)

⚠️ 最大の注意点:NISAは対象外!
NISA口座(つみたて投資枠・成長投資枠)で持っている株や投資信託は、そもそも日本の税金がかかっていないため、どちらの控除も使えません。今回の話は「特定口座(課税口座)」で運用している人が対象です。

2. 「配当控除」をするべき人・損する人

日本の個別株やETFを持っている人が対象です。

通常、配当金からは約20%の税金が天引きされていますが、確定申告で「総合課税」を選ぶと、税率を下げられる場合があります。

✅ お得になる人(やるべき人)

ズバリ、「課税所得」が900万円以下の人です。

  • 課税所得 330万円以下:大きな節税効果あり!
  • 課税所得 330万〜695万円以下:メリットあり。
  • 課税所得 695万〜900万円以下:少し得する可能性あり。

※「課税所得」は年収(額面)ではありません。源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」から「所得控除の額の合計額」を引いた金額です。

❌ 損する人・やらなくていい人

  • 課税所得が900万円を超える高所得者:
    総合課税にすると税率が上がり、逆に損をします(天引きのままが良い)。
  • 扶養に入っている配偶者など:
    申告することで「所得」が増え、扶養から外れてしまうリスクがあります。

3. 「外国税額控除」をするべき人・できない人

米国株(AppleやMicrosoftなど)や、米国ETF(VTI、SPYDなど)を持っている人が対象です。

米国で10%、日本で約20%引かれ、手取りが約7割になってしまう「二重課税」を取り戻します。

✅ お得になる人(やるべき人)

  • 特定口座(源泉徴収あり)で外国株の配当をもらった人
  • 日本で所得税を納めている人(控除できる枠は、納めた所得税額が上限になるため)

❌ できない人

  • NISA口座だけで保有している人:
    日本で課税されていないため、二重課税にならず、米国の10%は取り戻せません(諦めるしかありません)。

4. 確定申告のやり方(2025年版・推奨ルート)

昔のように税務署で並ぶ必要はありません。現在はスマホとマイナンバーカードがあれば自宅で完結します。

STEP 1:必要なものを準備

  • スマートフォン(マイナポータルアプリをインストール)
  • マイナンバーカード(暗証番号も)
  • 会社からもらった「源泉徴収票」
  • 証券会社の「年間取引報告書」(※データ連携なら手元になくてもOK)

STEP 2:マイナポータル連携(これが一番ラク!)

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使う前に、マイナポータルと証券会社(楽天証券やSBI証券など)を連携させておきましょう。

これをしておくと、「年間いくら配当をもらったか」「いくら外国税を払ったか」という数字が自動入力されます。手入力による計算ミスが防げるため、初心者は必須です。

STEP 3:スマホで申告書を作成

  1. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス。
  2. 「作成開始」→「給与所得」を選択(源泉徴収票の内容を入力)。
  3. 「配当所得」を選択。
    配当控除狙いなら → 「総合課税」を選択。
    外国税額控除狙いなら → 「申告分離課税」または「総合課税」を選択。
  4. 外国株がある場合は「税額控除」の欄で「外国税額控除」を選択し、補正等の入力をする(連携していれば数字は入っています)。
  5. 還付される金額が表示されるので確認し、送信!

💡 会社バレは防げる?

確定申告をすると住民税の通知が会社に行き、「副業がバレる?」と心配になるかもしれません。
現在は、確定申告書の住民税に関する事項で「自分で納付」を選べなくなっていますが、「投資(株・配当)」による住民税の増額であれば、通常は会社に知られても問題になりません(多くの会社で投資は副業禁止規定の対象外です)。
心配な場合は、会社の経理担当者に「ふるさと納税と株の確定申告をしたので、住民税が変わります」と一言伝えておくと安心です。

まとめ:まずはシミュレーションを

「難しそう」と諦めてしまうのはもったいないです。特に外国税額控除は、手続きさえすれば確実に数千円〜数万円が戻ってくる可能性があります。

国税庁のサイトで入力を進めると、最後に「還付される金額」が表示されます。その金額を見てから「申告ボタンを押すかどうか」を決めても遅くありません。
今年の3月は、ぜひ「税金を取り戻す体験」にチャレンジしてみてください。

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