ウォーレン・バフェットがアメックス株を50年以上持ち続ける理由とは?

今回は、伝説の投資家ウォーレン・バフェットが50年以上保有し続けている

アメリカン・エキスプレス(アメックス、ティッカー:AXP)」に注目。

その理由を事業内容や彼の投資哲学から紐解き、私たち投資家がどう活かせるかを考えてみます。

1. アメックスの事業内容をざっくり理解

アメックスは、クレジットカードや決済サービスで有名な金融企業。

1850年創業の老舗で、主な事業は3つに分けられます

  • カード事業: 高所得者向けのプレミアムカード(例: ゴールド、プラチナ)が主力。年会費が高く、安定収入を生む。
  • 決済ネットワーク: 世界中で加盟店がアメックスの決済を利用。手数料収入が大きな柱。
  • トラベル&ライフスタイル: 旅行関連サービスや特典で顧客を囲い込む。

2024年時点の売上は約600億ドル(約9兆円)、純利益は80億ドル超と堅調。

私が注目するのは、この「安定性」と「ブランド力」です。

2. バフェットがアメックスに惚れたきっかけ

バフェットがアメックス株を初めて買ったのは1960年代。

当時、サラダ油スキャンダルで株価が暴落し、倒産危機とも噂されました。でも、彼は自ら街に出て調査。

レジでアメックスのカードが普通に使われているのを見て、「このブランドは揺るがない」と確信したんです。

その後、バークシャー・ハサウェイはアメックス株を大量保有。

現在も約1億5,000万株(時価総額300億ドル超、2025年2月想定)を握り、持ち株比率は10%超。

なぜ50年以上も手放さないのか?そこに彼の投資哲学が隠れています。

3. 持ち続ける理由①:強固な「経済の堀」

バフェットは「経済の堀(Moat)」を持つ企業を愛します。アメックスにはこんな堀があります

  • ブランド力: 「アメックス=高級」のイメージは揺るがず、富裕層に支持される。
  • ネットワーク効果: 使う人が増えるほど加盟店が広がり、さらに使いやすくなる好循環。
  • 高い参入障壁: クレジットカード業界は規制や信頼構築に時間がかかり、新規参入が難しい。

たとえば、私は町の飲食店で「アメックスは使えません」と言われた経験があります。

でも、高級なホテルやレストランではほぼ必ずOK。これが「堀」の証拠です。

4. 持ち続ける理由②:キャッシュフローの安定性

アメックスの事業は、現金を生み出すマシン。2024年の営業キャッシュフローは約200億ドル。

年会費と手数料で安定収入が入り、景気変動にも強いんです。

バフェットは「優れた企業は現金を吐き出す」とよく言います。

私が調べた限り、アメックスはリーマンショック時も黒字を維持。

2020年のコロナ禍でも、翌年には速攻で回復しました。この安定性が彼を惹きつけるんです。

5. 持ち続ける理由③:「永遠に保有したい」ビジネス

バフェットは「最も好きな保有期間は永遠」と語ります。アメックスはまさにそれ。

理由はシンプル

  • 成長性: デジタル決済の拡大で、2025年も売上は5〜10%成長見込み。
  • 顧客ロイヤルティ: 特典やサービスで離れにくい仕組みができている。
  • 時代を超える価値: クレジットカードはなくならないし、アメックスの地位も揺るがない。

たとえば、私が持つ楽天カードはポイント目当てだけど、アメックスのカードは「ステータスやならではの特典」が目的。

こういう価値は短期では崩れません。

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6. 投資家への教訓:私たちが学べること

バフェットがアメックスを握る理由を、私たち凡人にどう活かすか?3つのポイントです

  • 暴落はチャンス: 株価が下がっても、事業が強ければ買い時。私は2022年の下げでインデックスを買いましたが、同じ発想です。
  • 堀を見極める: 競争優位性のある企業を選ぶ。私の候補は、たとえば日本のJR東海(新幹線の独占)。
  • 長期目線: 短期の値動きに惑わされず、10年後も価値ある企業に投資する。

おわりに

ウォーレン・バフェットがアメックス株を持ち続ける理由は、強固な堀、安定したキャッシュフロー、永遠に愛せる

ビジネスモデルにあります。私も億り人には程遠いけど、彼の視点を取り入れて、コツコツ投資を続けます。

あなたなら、どの企業を「永遠に保有」しますか?

免責事項:
本記事は情報提供のみを目的としており、投資判断は自己責任で行ってください。具体的な投資アドバイスや詳細な計算については、専門家にご相談いただくことをおすすめします。

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