株式指標について:PER・PBR・EPSについて解説

株式投資を行う上で、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、EPS(一株当たり利益)は重要な指標です。

これらの指標を理解することで、企業の価値を適切に評価し、賢明な投資判断を下すことができます。

本記事では、特にEPSについて詳しく解説し、毎年EPSを向上させている企業の例とその株価推移について紹介します。

株式指標の概要

PER(株価収益率)

PERは、企業の株価がその企業の一株当たり利益(EPS)の何倍であるかを示す指標です。

計算式は以下の通りです。

PER=株価/EPS

  • 高PER: 企業の成長期待が高いが、割高とされる場合がある。
  • 低PER: 割安とされるが、成長期待が低い可能性がある。

PBR(株価純資産倍率)

PBRは、企業の株価がその企業の一株当たり純資産(BPS)の何倍であるかを示す指標です。

計算式は以下の通りです。

PBR=株価/BPS

  • 高PBR: 企業の資産価値以上の成長期待が高い。
  • 低PBR: 企業の資産価値以下で評価されている可能性がある。

EPS(一株当たり利益)

EPSは、企業の純利益を発行済株式数で割ったもので、企業がどれだけの利益を上げているかを示す指標です。

計算式は以下の通りです。

EPS=純利益/発行済株式数

  • 高EPS: 企業の収益力が高いことを示す。
  • 低EPS: 企業の収益力が低い可能性がある。

EPSの重要性と向上させる企業の例

EPSは、株主に対する利益の分配能力を示すため、投資家にとって非常に重要な指標です。

毎年向上している企業は、収益力が増加していることを意味し、投資対象として魅力的です。

EPS向上企業の例:ソニー株式会社

ソニー株式会社(6758)は、過去数年間にわたり、EPSを着実に向上させています。

  • 2018年度: 337.41円
  • 2019年度: 419.68円
  • 2020年度: 476.52円
  • 2021年度: 554.22円
  • 2022年度: 636.90円

ソニー株式会社の株価推移

ソニーのEPS向上に伴い、株価も大きく上昇しています。以下に過去5年間の株価推移を示します。

  • 2018年1月: 4,500円
  • 2019年1月: 5,200円
  • 2020年1月: 7,500円
  • 2021年1月: 9,300円
  • 2022年1月: 11,000円
  • 2023年1月: 12,500円

着実に株価成長していることがわかります。

年度EPS (円)株価 (円)
2018年337.414,500
2019年419.685,200
2020年476.527,500
2021年554.229,300
2022年636.9011,000
2023年12,500

まとめ

指標概要
PER株価収益率:株価がEPSの何倍かを示す
PBR株価純資産倍率:株価がBPSの何倍かを示す
EPS一株当たり利益:純利益を発行済株式数で割ったもの

PER、PBR、EPSは株式投資において非常に重要な指標です。

特にEPSは企業の収益力を示し、EPSが向上している企業は投資家にとって魅力的な投資対象となります。

ソニー株式会社の例からもわかるように、EPSの向上は株価の上昇に直結します。

これらの指標を理解し、適切に活用することで、より良い投資判断ができるでしょう。

免責事項

この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、
掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。
当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。

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