高配当株の株価が大幅上昇!利益確定すべきか持ち続けるべきか?

高配当株の株価が上がったときの選択肢

高配当株を保有していると、株価が大きく上がることがあります。

このとき、「利益を確定させるべきか、持ち続けるべきか」という悩みが生まれます。

本記事では、利益確定の判断基準と、売却すべき場合・持ち続けるべき場合のポイントを解説します。

1. 高配当株の上昇要因を確認する

株価が上がる理由は主に以下の3つです

(1) 企業の業績向上(ポジティブ要因)

  • 例:増収増益、増配発表、新規事業の成功。
  • この場合 → 長期保有が有利。成長と配当の両方を享受できる可能性がある。

(2) 一時的な市場の過熱(短期的な要因)

  • 例:過剰な買い、景気刺激策、テーマ株ブーム。
  • この場合 → 利益確定も選択肢。冷静に割高かどうかを判断。

(3) 企業の実態と乖離した上昇(危険信号)

  • 例:業績が低迷しているのに、投機的な買いで上昇。
  • この場合 → 売却を検討。株価が急落するリスクがある。

2. 利益確定すべきケース

(1) 目標株価に到達した場合

  • 「この株が〇%上がったら売る」と事前に決めていた場合、計画通りに利益確定するのが賢明。

(2) 配当利回りが大幅に低下した場合

  • 例:株価が上がりすぎて配当利回りが1〜2%に低下
  • 目的が「安定した配当収入」なら、より高配当な銘柄に乗り換えるのも選択肢

(3) 業績や配当が不安定になった場合

  • 企業の業績悪化が見込まれたり、減配リスクがある場合、売却して他の銘柄に資金を移すのが得策。

(4) 他に魅力的な投資先がある場合

  • 例えば、より高いリターンが期待できるETFや成長株に投資する方が有利と判断できるなら、一部売却して資金を移すのもあり。

3. 持ち続けるべきケース

(1) 企業の成長が続く場合

  • 売上・利益・配当が継続的に増えているなら、持ち続ける価値あり。
  • 例:ジョンソン&ジョンソン、P&Gなどの連続増配株。

(2) 配当利回りが十分ある場合

  • 株価上昇後も3〜4%以上の配当利回りがあるなら、持ち続ける選択肢も有力

(3) 売却による税負担を避けたい場合

  • NISAや新NISAで保有している場合、非課税のメリットを活かすために長期保有も有効。
  • 課税口座の場合、売却益には約20.315%の税金がかかるので、税金対策も考慮。

4. 売却と長期保有のハイブリッド戦略

完全に売るのではなく、「一部売却+一部保有」の選択肢もあります。

例:100株保有していて株価が2倍になった場合

  • 50株を売却して利益確定(リスクを減らす)。
  • 残り50株は持ち続けて配当収入を継続

この戦略なら、利益を確定しつつ、将来の成長も享受できる

5. まとめ:高配当株の上昇時の判断基準

状況売却判断持ち続ける判断
企業の業績が悪化✅ 売却を検討❌ 長期保有リスク
株価上昇で配当利回り低下✅ 売却も選択肢❌ 配当収入が減少
配当が安定 & 企業成長❌ 売らない✅ 長期保有
市場が過熱している✅ 利益確定を考慮❌ バブル崩壊リスク

→ 配当株の株価が大幅に上がったら、短期的な要因か長期的な成長かを見極め、状況に応じて利益確定を検討しよう!

免責事項

この記事は投資の参考となる情報提供を目的としたもので、
掲載企業の株式についての投資判断あるいは株価に対する動向に関する助言を行うものではありません。
当記事に投資勧誘を意図するものはなく、投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。

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