複利効果を実感する。S&P500・オルカン積立を月1万〜30万円でシミュレーション

月5万円を30年・年率8% ▲投資額1,800万円→評価額約6,797万円 月10万円を30年・年率8% ▲投資額3,600万円→評価額約1億3,594万円 同じ条件で年率5%なら ▼月10万円30年で評価額は約7,973万円にとどまる 月5万円を30年・年率8% ▲投資額1,800万円→評価額約6,797万円 月10万円を30年・年率8% ▲投資額3,600万円→評価額約1億3,594万円 同じ条件で年率5%なら ▼月10万円30年で評価額は約7,973万円にとどまる

複利効果を実感するシリーズ

複利の効果を
数字で実感する

S&P500やオルカンに積み立てているけれど、複利の効果をまだ実感できていない方へ。月1万円・3万円・5万円・10万円・30万円のケースを、10年・20年・30年でシミュレーションします。

前提

シミュレーションの前提

複利の効果は、想定する年率リターンによって大きく変わります。本記事では2つの前提で計算します。

保守的な前提 年率5% 今後10年の市場予想(ゴールドマン・サックス等)を踏まえた、控えめな前提。
過去の実績に近い前提 年率8% S&P500・オルカンの過去の長期平均リターンに近い、やや楽観的な前提。

いずれも税金・信託報酬・市場の変動(実際には毎年同じ率で増えるわけではない)を考慮しない単純計算です。あくまで「複利の感覚をつかむ」ための一例として見てください。

一目でわかる例

月5万円を、どれだけの期間続けるか

積立額を固定し、期間だけを伸ばすとどうなるか。年率8%を前提に見てみます。

月5万円を積み立てた場合の投資額と評価額(年率8%想定)

10年後
600万円
869万円
投資額評価額
20年後
1,200万円
2,746万円
投資額評価額
30年後
1,800万円
6,797万円
投資額評価額
投資額(積み立てた金額の合計) 評価額(年率8%で運用した場合)

過去の平均的なリターンを参考にした単純計算であり、将来の実績を保証するものではありません。

10年では投資額の1.4倍程度ですが、20年では2.3倍、30年では3.8倍まで差が広がります。複利は「時間が長くなるほど、効果が加速する」という性質を持っており、このグラフはその加速のしかたを表しています。

シミュレーション表①

年率8%の場合:5つの積立額で比較

月の積立額10年後20年後30年後
1万円174万円549万円1,359万円
3万円522万円1,647万円4,078万円
5万円869万円2,746万円6,797万円
10万円1,738万円5,491万円1億3,594万円
30万円5,215万円1億6,474万円4億782万円

シミュレーション表②

年率5%の場合:5つの積立額で比較

月の積立額10年後20年後30年後
1万円151万円397万円797万円
3万円453万円1,190万円2,392万円
5万円755万円1,984万円3,986万円
10万円1,509万円3,968万円7,973万円
30万円4,528万円1億1,904万円2億3,918万円

同じ「月10万円・30年」でも、年率8%なら約1億3,594万円、年率5%なら約7,973万円と、最終的な評価額には5,600万円以上の差が生まれます。たった3ポイントのリターンの違いが、30年という時間を経ると、これほど大きな差になるのが複利の特徴です。

視覚化

雪だるま式に増えていく様子を見る

月10万円のケース(年率8%)を例に、「投資額(直線)」と「評価額(雪だるま式のカーブ)」を重ねて見てみます。

月10万円を積み立てた場合の投資額と評価額の推移(年率8%想定)

0円 3,600万円 7,200万円 1億800万円 1億4,400万円 0年 10年後 20年後 30年後 評価額 1億3,594万円 投資額 3,600万円
評価額(年率8%で運用) 投資額(積み立てた金額の合計)

投資額は毎月同じ金額を積み立てるだけなので、グラフ上では一直線に増えていきます。一方の評価額は、最初の10年はその直線に近い動きですが、20年・30年と時間が経つにつれて、直線から大きく上に離れていきます。これが「雪だるま式」と呼ばれる複利の増え方で、転がり始めは小さくても、転がるほど(運用するほど)一回りごとに大きくなっていく雪だるまに似ています。他の積立額(月1万円・3万円・5万円・30万円)についても、形はまったく同じカーブを描き、規模だけが変わります。具体的な数字は上の表をご確認ください。

実感のポイント

複利を「実感」するための3つの視点

  • 期間が長いほど加速する月5万円・年率8%の例では、投資額に対する評価額の比率が10年で1.4倍、20年で2.3倍、30年で3.8倍と、後半になるほど増え方が大きくなります。
  • 利回りの差は時間で拡大する年率5%と8%の差はわずか3ポイントですが、30年後の評価額の差は、月10万円のケースで5,600万円以上にもなります。短期では小さな差も、長期では無視できない差になります。
  • 積立額は単純に比例する月1万円を月10万円に増やせば、評価額もちょうど10倍になります(1,359万円→1億3,594万円)。複利の「率」は積立額に関係なく同じだけ効きます。

まとめ

複利は「待つ」ことで初めて効いてくる

複利の効果は、最初の数年はそれほど目立ちません。月5万円・年率8%のケースでも、10年後はまだ投資額の1.4倍程度です。しかし20年、30年と時間が経つほど、増え方は加速していきます。S&P500やオルカンへの積立を続けている方にとって、この「後半になるほど効いてくる」という性質を知っておくことは、相場が下落した時にも続ける動機になります。

本記事は一般的な情報提供・教育目的の内容であり、特定の銘柄・ファンドの購入・売却を推奨するものではありません。本記事のシミュレーションは、税金・信託報酬等を考慮せず、毎年一定の利率で運用できたと仮定した単純計算であり、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。実際の運用では、市場の変動により評価額が大きく上下する可能性があります。投資にあたっては最新の情報を確認の上、必要に応じて金融の専門家にもご相談ください。

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